ラジオパーソナリティになれなかった話
『「ラジオパーソナリティ」になるチャンスがあります。』のはずだった。だが、そのチャンスは自分のものにはならなかった。
YouTubeや、ツイッターなど、様々なメディアで情報を個人から個人へ発信できる現代。そんな現代においても、マスメディアと呼ばれるものの力は決して小さくない。ほんの数年前ならば、テレビに出演した、一瞬映った、という状況は普通ではないことではなかっただろうか。
私、ズズぷちは、マスメディアというものに対し、ぼんやりとではあるが、たしかに憧れを抱いていた。
そんなある日、地域紹介のラジオパーソナリティの枠が空いているという話を聞いた。私は非常に興味を抱いた、もっと詳しい話を聞いた。どんなことができるのか、どこで収録しているのか。実際に放送されたラジオも聞いてみた。
だが、私に出番はこなかった。パーソナリティとなったのは、自分の友達だった。なぜ、なぜ。目の前にあったチャンスを掴めなかったときの感情の揺れは言葉にすると止まることをしらなさそうで、
もはや、怖い。
たかがラジオパーソナリティ、されどラジオパーソナリティ。
特に報酬があるわけでもない。けれども、その経験をしてみたかった。何かを発信する立場になってみたかった。
ああ、空が青いなあ。
そんな訳で家に帰った。
まず、調べたのは、webサイトの作り方。
うーん。難しい。お金もかかりそう。めんどくさくないか……
次に、YouTube。
自分に、コンテンツ作成できるのか……?
そして、ブログサービスだった。
様々なブログサービスを調べ、広告の入り方や、編集方法、見た目などからはてなブログを選ばせていただいた。
だから、今、不定期だが、記事や文章(駄文も多いな……恥ずかしい限りです)を書いている。
はじめは色の付け方もわからなかった自分だが、今ではなんとか使えるようになった。
書き始めると、身の回りのものを違った視点、発信者目線で考えるようになり、世界が広がったように感じた。ページ内リンクや、文字サイズ、色の使い分けや、フォント。そんなことが日常生活でも気になるようになった。
決してセンスがあった訳でもない。でも、自分でなにかを作るのが楽しかった。
それから、ほぼ一年たった今。また、春がやってこようとしている。
今思い返せば、ラジオパーソナリティのチャンスを掴めなかったのは自分のせいだ。自分の、「やりたい」という気持ちを届けることができていなかった。どこかで、無理だと思っている自分がいた。トークは下手で、そもそも向いていないのではという話もある。
だが、そんな経験があったからこそ、今、いろいろなことに挑戦したいと思っている自分がいるのもたしかなことだろう。
なにが言いたいかって!?
ちょうせんしよう!
やってみて開ける景色もあるってことだ!
これからも色々やってみたいね。
じゃあ、また。